30年以上もの間、ジョエルはカナダオペラカンパニー、トロント交響楽団、オタワナショナルアートセンターオーケストラを含む、多くの合奏団の首席コントラバス奏者を務めました。 2013年8月からは、有名なロンドン交響楽団で新らしく首席コントラバス奏者を務めることになりました。

2007年に開催されたコントラバス奏者の国際社会オクラホマシティコンベンションのジョエル・キャリントンのデビューリサイタルを振り返って、英国のDouble Bassist 誌では次のように書かれています。“彼のパフォーマンスは魅力的だった – トレードマークのベルカントプレイスタイル、完璧な調音、リッチな音調のパレット、完全なコントロールされた澄んだ鮮明さがボッテジー二のエレガーニ長調の空想の世界へ引き込んで行く様でした…。”このような批評家の支持により彼は現在有名なダブルベース奏者の一人として活躍しています。

ジョエル・キャリントンはカナダ、トロント生まれで、コントラバスを11歳で始めました。それは彼の二人の兄、トニーとポールとブルーグラス/フォークトリオをするためでした。 トニー・キャリントンは評価されたジャズギタリスト・作曲家で、2010年1月に亡くなったポールは多くの人々に愛された小説家、音楽家、作家でした。

ジョエル・キャリントン、コントラバス奏者

ジョエルは13歳の時、トーマス・モノハンと共に本格的にコントラバスの勉強を始めました。 トーマスはトロント交響楽団のメンバーだったピーター・マジェットと同様、トロント交響楽団の最近の首席コントラバス奏者です。 トロント大学卒業に際し、大学で最も優秀な学生に与えられる”イートン奨学金”を受賞しました。 後の研究で彼はイタリアとオーストリアに行き、二人の伝説のバスマスター、フランコ・ペトラッキとルートヴィヒ・シュトライヒャーと共に勉学に励みました。 ジョエルはジュネーブ国際音楽コンクール とCBCタレントコンクールで優勝し、カナダ、アメリカ、ヨーロッパ、中国中でソロ活動を行いました。 2005年4月には、ジョン・ハービソンのコントラバス協奏曲の世界初演をトロント交響楽団の指揮者ヒュー・ウルフと共に演奏する名誉が与えられました。

夏にはジョエルはケベックの美しい東部の街にあるオーフォードアートセンターで世界中の奏者を魅了する彼の上級特別クラスを開講します。 彼は、デンマークのコントラバス協会、ポーランドのコントラバス協会、北京の中国音楽学校、オーストラリアストリングアカデミー、ロンドン音楽ロイヤルアカデミー、ミハエルシュタインダブルバスカレイドスコープ (ドイツ)、最も最近ではブラジルのリオグランデドスール連邦大学にてゲスト講師を務めています。

彼は多くの世界でも有数の弦楽四重奏団、オーフォード、フェルメール、クリーブランド、コロラド、 ピンカス・ズーカーマン室内奏者、ローレンス、アッレグリーニ、アーティス、ライプツィヒ、東京クヮルテットなどと演奏しました。 イェフィム・ブロンフマンと共演したシューベルトのトラウトクインテット(ソニーレコード)は瞬く間にクラシック音楽の定番となりました。 1982年にティモシー・フィンドリーの『戦争』のサウンドトラックのために彼は伝説のグレン・グールドとレコーディングしたことを特に光栄に思っています。 チェロとバスのソロ曲としてブラームスの間奏曲を基に書かれ、グールドの突然の死を迎える前の最後の音楽作曲となりました。

ジョエルのいくつかのソロレコーディングは少なくともコントラバスの世界では有名です。 2010年4月、彼の“ガーデンシーン”のレコーディングは2010年ジュノーベストクラシカルレコーディング賞を受賞しました。 これは、コルンゴルト、グリエール、M.ウェインベーグ、J.C. バッハ、ボッテジーニの音楽を集めたものでアナレクタ・レーベルから発売されています。2013年6月には、ローベルト・フック、ロベルト・シューマン、ヨハネス・ブラームスのヴァイオリンソナタ第1番ト長調『雨の歌』作品78を集めた“ブラームス兄弟”のレコーディングが発売されました。ジョエルはこのプロジェクトで若いカナダ人の極めて優れたピアニスト、デービット・ジャルベルトと共演することを嬉しく思いました。

ダブルベースブリッジ2011年6月にはコントラバス奏者国際社会から、素晴らしいソロパフォーマンスと3回にわたる行事での隔年のコンベンションでの特別な演奏者として、特別表彰状が送られました。

彼はイタリアの巨匠サン・パオロ・マッジーニによって1630年に作られたイタリアバスで演奏しました。ジョエルは従来の4度調弦より、5度調弦の歴史的な実践の熱心な支持者です(CGDA,チェロより1オクターブ低い) 。 彼は、コントラバスを5度調弦にすると伸びのある、明るい音色になり、より正確な演奏ができると信じております。

彼は空いた時間に上手ではありませんが二胡を(中国の2本の弦を弓で弾く)演奏します。”二胡の素晴らしさ; 黄金の10年”という7枚目の二胡のコンピレーションCDを既にリリースしており、1999年、ピーター・グゾブスキのCBCラジオ番組”モーニングサイド”のキャリントン兄弟特集に出演したとき、”Country Erhu ’98″、”Everybody Digs the Erhu”、”The Three Erhus at the Acropolis” 、”Erhus From Beyond the Galaxy”などの印象的なレコーディングが紹介されました。

ジョエルはチェロ奏者のキャロル・シロイスと結婚し、ケベックのチェルシー郊外のガティノーパーク付近で大切な猫、ティミノウと暮らしています。

Photo credit: Fred Cattroll

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